【働き方ハックvol.2】「早寝」が教室を変える
先生の「働き方」が社会問題となっています。
国をあげて先生の働き方の見直しが検討され実行もされる中、個人でできる働き方改革に取り組まれている先生も多くいらっしゃいます。
今回は、東京都練馬区立石神井台小学校で主任教諭をされている二川佳祐さんに話を聞きました。
「大人が学びを楽しめば子どもも学びを楽しむ」ことをモットーに東京・吉祥寺を起点にBeYond Laboという地域の学び場を運営。先生インターンなどの活動も続けている。妻と娘をこよなく愛し「ファミリーファースト」を掲げる二児のパパ。34歳。毎朝3時起き。
①朝をゆったりと過ごし、自分の好きな朝食を食べ、その後仕事をした1日
②出勤ギリギリの時間に起きて、やることに追われて、仕事をした1日
どちらの1日を過ごした先生が、より良い教育を子どもたちに提供できるでしょうか。
聞くまでもないかもしれませんが、①です。
先生の心のゆとりは学級経営上とても大事です。何か起きたときに、先生が笑顔でいるのか、眉間にシワがよっているのかによって、教室の雰囲気が決まります。
私は教材研究と同じくらい、先生自身の健康管理や感情コントロールが大事だと考えています。
そのためには「睡眠をしっかり取る」ということがとても大切です。
でも忙しくてそうも言っていられないのもまた事実です。私も若いときは21時近くまで学校に残って、24時ごろ寝て7時前に起きて・・・という生活を繰り返していました。毎日の仕事に追われていました。
ただ、働き方改革で有名な株式会社ワークライフバランスの小室淑恵さんが講演で、「起床後12時間後は、脳の働きはお酒を飲んで酔っ払った状態と同じになる」ということを言われていました。
だから私がオススメしたいのは、「早寝」の習慣です。
夜の方がパフォーマンスが上がる!という方もいらっしゃるかもしれませんが、1日の疲れがたまりきった夜に何かをするくらいであれば、思い切っていつもより1時間早く寝て、そして1時間早く起きてみてください。1日の迎え方が全く変わってきます。
夜の生産性はとても低いので、いっそのこと早寝をして、夜の時間を健康管理に直結する睡眠に充てる方が、結果的に生産性が高まります。
そして、早寝を決めると、早く退勤するようになります。残業をするくらいなら朝早く来て、人が少ない職員室で集中して仕事をすることが生産性を高めていきます。
そうはいっても夕方の職員室での雑談もとても大事なので、バランスを取りながら徐々に早寝の習慣をつけていくことで働き方を変えていくといいです。
私は21時に子どもたちと一緒に寝て3時に起きます。この生活ができたのは、娘たちと21時に寝ると決めたからです。
自分に合うものを、できる形・できる大きさで続けていく、それこそが働き方改革の一歩目だと思います。
私のやり方はフィットする人もいれば全く合わない人もいると思います。ぜひ自分には何が適切か、取捨選択してより良い生き方を考えていくことをお勧めします。
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