宮崎県内の最も人口が少ない村・西米良村で、子どもたちの「非認知能力」が向上中!非認知能力を可視化し、生徒の生きる力を育む「Edv Path(エデュパス)」とは?【PR】
変化が激しく、将来の予測が困難な今の時代に必要な“見えない学力”と言われる非認知能力。
そんなテストでは測れない非認知能力を可視化するツールが今、話題になっている。それがEdv Future株式会社が提供する、生きる力を育む成長支援サービス「Edv Path(エデュパス)」だ。
宮崎県の小さな村にある西米良村立西米良中学校では、「Edv Path」を導入後、生徒の非認知能力が目に見えて向上しているという。一体どのように活用し、どのような変化が見られるのか。
西米良村教育委員会教育長の古川信夫さんと、西米良村立西米良中学校 進路指導主事の今村信春さんに話を聞いた。
西米良村教育委員会 教育長
今村 信春(いまむら のぶはる)さん【写真右】
西米良村立西米良中学校 進路指導主事
VUCA時代を生き抜くためには非認知能力が欠かせない
ーーまず、西米良村の特徴や教育の特色について教えてください。
西米良村は、宮崎県宮崎市の中心部から車で約2時間、熊本県境にある山深い谷あいの村です。人口は約1,000人、宮崎県内で最も人口が少ない過疎自治体になります。
古き良き日本の原風景が残る美しい村で、伝統文化である米良の神楽は、国の重要無形文化財に指定されています。村の中学校では、神楽を指導しに来ていただいたり、小学校では運動会の体操に神楽が取り入れられたりと、伝統の継承を取り入れた教育を行っているという特色があります。
また、教育の情報化にも力を入れており、西米良村にそれぞれ1校ずつある小学校と中学校は、いずれも文部科学省リーディグDXスクール事業の指定校で、子どもたちのICTスキルも非常に高い、そんな地域です。
ーー西米良中学校では、2022年度から「Edv Path」を活用されているそうですね。どのような背景で導入されたのですか?
人口が少なく子どもの数も限られる西米良村では、保育園から中学校まで、ずっと同じ人間関係の中で育ちます。そうした環境では、子どもたちの競争心や、困難な状況を突破する力といった部分はなかなか育ちにくい。部活動においても、試合でひとたび劣勢になると、なかなか気持ちを立て直せなくなってしまうという状況が見られました。
新しい課題への挑戦意欲や物事に粘り強く取り組む力、困難にぶつかったときに柔軟に考えて行動する力といった部分が弱く、何とか子どもたちの心を育てる必要があると感じていました。
今はVUCAの時代と言われ、社会は解のない問題だらけです。その時代を生き抜いていくには、新しい課題を発見し、その解決策を自分たちで導き出してアウトプットできる力が欠かせません。いわゆる非認知能力ですよね。
学力はテストで評価できますが、目に見えない非認知能力はどうやって身につけさせたらいいか…。
そんな中で知ったのが、生徒の非認知能力の成長をサポートすると謳っていた「Edv Path」です。「Edv Path」を使って生徒たちの目に見えない資質や能力を明らかにし、日常の中で高めていきたい。そんな目的から導入しました。
生徒の資質・能力だけでなく、心理的な状態も可視化できるツール
ーー具体的にどのように「Edv Path」を活用しているのか教えてください。
「Edv Path」の活用方法は大きく2つです。
1つは、アセスメント(アンケート)を実施し、得られたデータから自分自身のことを振り返って内省し、自身について知るという使い方。
もう1つは、「Edv Path」に備わっている「授業コンテンツ」を活用し、アセスメントの結果と合わせてキャリア教育の授業や進路指導に生かしています。
アセスメントには、「目標を達成するために自ら計画を立てて、学習することができるか」などといった設問が約80問あります。
このアセスメントの結果から、いわゆるやり抜く力や挫けそうになっても諦めずに継続する復元力などがどれだけ備わっているかを、生徒自身はもちろん、教員も把握することができます。
加えて、精神的な落ち込みがありそうな生徒が誰かといったことも図で可視化されるので、非常にありがたいですね。そうしたデータを「Edv Path」の担当者である私がチェックして、フォローが必要な生徒がいれば担任に知らせたり、結果に注目してもらう時間を作ったりしています。
ーー「授業コンテンツ」を使った授業とは、どのようなものなのでしょうか?
今年度は、年度始めに自己理解を中心とした学活の取り組みの一環で、自分の人生グラフを書くという「授業コンテンツ」に取り組みました。これまでの人生の出来事とモチベーションの高低をグラフにして振り返るというものです。
この人生グラフから、自分は何をしているときが楽しくて、逆に何をしているときに気持ちが落ち込むのか、といったことを自覚できるようになることを狙ってキャリア教育の中に取り入れました。
「授業コンテンツ」には指導案から授業で使用するスライド、プリント、フィードバックの仕方まで全てそろっているので、教員にとってはゼロから授業を作る負担がなく、活用しやすいです。他にもマンダラチャートを使った指導案もあるので、活用したいなと思っています。
「Edv Path」は子どものメタ認知を促す強力なパートナー
ーー「Edv Path」導入後、生徒たちに何か変化は見られましたか?
生徒にとっては、やはり自分の強みや弱みが明らかになり、どんな場面でどんな風に伸ばしていったらいいかを自分自身で把握できることは大きいです。
例えば部活動において失敗すると気持ちが落ち込みやすかった子が、そうした自分の傾向や課題を理解して、自分で自分の状態を立て直す練習をしていった結果、少しずつ安定し、3年生の最後の試合では試合終了まで崩れずにやり抜くことができました。
その生徒と話していると、自分の資質や特性を日常的に意識しながら生活してきたことが感じ取れ、「Edv Path」がそうした変化のきっかけの1つになっているのかなと思います。
ーー先生方の変化についてはいかがでしょうか?
「Edv Path」のアセスメントを取ると、生徒たちが今どういう心理状態にいるかが分布図ではっきりと表示されます。
既に心理的安全性が低いエリアに分布され、支援が必要な状態にある生徒だけではなく、これからケアが必要になりそうな生徒を予見できるという点でも大きく役立っています。
こうしたデータは教員のみに開示され、生徒たちが見ることはありません。先生方が見落とさないように、「Edv Path」のサポート担当者と一緒にデータを担任の先生に知らせるなどして連携すれば、適切なタイミングで支援につなげやすいと思います。
ちなみに、アセスメントの結果をどう分析したらいいかについては、運営会社であるEdv Futureさんにお願いすると、教員向けの研修を実施してくれます。本校でも夏休み期間を利用して実施していただき、普段の見立てとアセスメントの結果でギャップがある部分に注目することや、どうしたら「Edv Path」がもっと使いやすくなるかといったことを説明いただきました。
今までどう活用していいか分からなかった先生方も、この研修によって「Edv Path」の価値を見直したようで、「もっと生徒のことをしっかり見よう、しっかり知ろう」という意識に変わってきました。
ーーアセスメントの結果を見て、生徒たちの意外な一面に気づくこともありそうですね。
たくさんあります。授業中はニコニコしている子が、アセスメントを取ってみたら実はシャイな部分があって人の目を過度に気にしている傾向があるという発見がありました。こうした生徒たちの側面は、アセスメントを取ってみなければ気づけなかったかもしれません。
他にも、去年までは活発だったけれど最近は随分と真面目だなと思っていたら、人前に出て注目されることを以前より気にするようになっていたからということもありました。
極端な話、本人の怠慢でできていないのか、それとも心が落ち込んで辛い状況にいるからやれないのかで、教員のアプローチも全く違ったものになりますよね。その子の背景にあるものが分かると、声の掛け方も変わります。
ーーより的確で効果的なアプローチができた方が、生徒にとっても先生にとっても幸せですよね。最後に、「Edv Path」に関心を寄せる学校や先生方にメッセージをお願いします。
「Edv Path」の一番の特徴は、やはり生徒自身の姿が可視化されるということではないでしょうか。アセスメントを重ねることで、自分の資質や今の状況が客観的なデータとして浮き彫りになり、それらをしっかり把握することで、前向きに物事に取り組めるようになる。
部活動での子どもたちの様子を見ていても、「Edv Path」を導入後、粘り強さやチャレンジ精神といった非認知能力が確実に身についてきたと感じています。
VUCAの時代を生きていく上で、自分が今どこにいるのか、何ができて何ができていないかというところをしっかり把握できる子どもを育てることが一番大事だと思うんですよ。
教科教育でも同じだと思います。自分はどんな思考体系でどんな間違いをしやすいのか、得意なところはどこなのかなど、自分のことをしっかり分かることが重要です。「Edv Path」は、そうしたメタ認知を促してくれるツールとして活用できると思います。
西米良村の子どもたちは、中学校を卒業したら村を出て、下宿や寮に入る形で高校に進学します。それまでに、人間関係を構築する上での土台となる非認知能力を育てておかなければいけません。「Edv Path」は今後も私たちの心強いパートナーです。
「Edv Path(エデュパス)」とは?
生徒一人ひとりの非認知能力や自己肯定感、クラスの心理的安全性を可視化することができるICTツールです。わずか5分の独自アセスメントにアンケート形式で回答することで、探究学習や行事などの教育活動の効果を測定し、非認知能力の観点から生徒の現状や変化を把握できます。
これにより、自己肯定感や主体性を育むための成長支援が可能です。また、SEL(Social and Emotional Learning)を中心とした教材も提供されており、非認知能力の測定だけでなく、成長までサポートします。
さらに、過去のデータ分析をもとに、生徒たちの隠れたSOSや自己肯定感の低下など、表面上では見えない悩みを発見し、指導・支援のポイントを一目で把握できる生徒支援機能も装備。生徒支援のDX化を進め、誰一人取り残さない学級経営をサポートするツールとして学校現場で活用されています。
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〈取材・文:先生の学校編集部/写真:Edv Future株式会社提供〉