地域・校種・学校を越えて、ニュースを素材に対話しよう!NewsPicks Educationが展開する活動「ニュース部」とは?【PR】
国内最大規模のソーシャル経済メディア「NewsPicks」を教育現場で利用できるサービスが、「NewsPicks Education」です。
200種類を超えるニュースに触れることができるほか、安全性が高い非公開の学校専用空間を利用することができ、先生も生徒もニュースを共有し学び合うことができます。
通常、学校単位で導入するサービスですが、実は学校を越えて、生徒がニュースでつながり、学び合う活動もあるようです。その名も「ニュース部」。地域、校種、学校を越えて、中高生がNewsPicks上でニュースを分かち合うことができると共に、定期的にオンライン会議システムで集い、対話する場も開かれています。
この「ニュース部」の活動について、運営とファシリテーターを務めている澤正輝さんとNewsPicks Education 事業責任者の蒲原慎志さんに話を聞きました。
ちなみに、従来「NewsPicks Education」導入校の生徒のみが対象だったそうですが、現在は希望すれば誰でも参加できるとのこと。皆さんの学校の生徒さんにも、案内してみてはいかがでしょうか?
NewsPicks Education 事業責任者
澤 正輝(さわ まさき)さん(写真左)
ニュース部 ファシリテーター
ニュースの話題でマジメに話せる場所
——NewsPicks Educationの活動を通じて感じることがあったそうですね。
先生方をはじめ大人の中には、「子どもたちにはもっとニュースに触れてほしい」と思っている人が多いように感じます。
今は、スマートフォンやタブレット端末などがあるので、子どもたちもニュースに触れようと思ったら触れられる機会はあります。そのため、ニュースに触れるかどうかはその必要性があるかどうか、もしくはそうしたいと思うかどうか次第です。
NewsPicks Educationも、中高生がニュースに触れることができる機会を創造したいという思いで運営していますが、機会があったとしても見ない人は見ないですし、見る人は見ます。ただ、これは何もニュースに限ったことではないような気もしています。
そんな中、各学校には、NewsPicksを通じてたくさんのニュースに触れている人や、ニュースに対して多くのコメントをしてくれている人が必ず数人はいます。もともとニュースに触れることが当たり前だった人もいれば、ニュースに触れているうちにどんどん接触頻度が増えてきた人もいたりと、背景は人それぞれです。
とにかく、たくさんニュースに触れていることや、同世代と深く時事ネタの話をしたいという思いを持っている点が共通点だったりします。
——頻繁にニュースに触れている人は、各学校に一定数いるような状況なのですね。
はい。ただ、そういった人ほど「ニュースのことを深く話せる人が周囲にはいない」と、ときに寂しそうに話してくれます。
仲が良い友達はいるし、部活の仲間もいるけれど、そんな仲間たちとニュースの話をするかというと、しないようです。良い意味で、話す相手は使い分けているようです。
これも、別に中高生だからというわけではなく、大人でも同じようなことはあると思います。ただ、そのニーズを満たす場所がどこかにあるわけでもないようだったので、ニュースのことについて話せる場を創りたいなと思って誕生したのが「ニュース部」です。
——ストレートな名称ですね。
名称についてはすごく悩みました。まず、「ニュース部」という言葉だけだと何をするのか分からないなと思ったんです。例えば、バスケットボール部はバスケットボールをする、ダンス部はダンスをすると、すぐに分かりますよね。
一方で、「ニュースをする」とはもちろん言わないので、「ニュース部で◯◯」などいろいろと考えたのですが、どれもしっくりこなくて。結果、ニュースで話すわけだし、なんだかんだ中高生の皆さんには「部」が分かりやすいかなということで「ニュース部」としました。
分野や時代を軽やかに超えた対話を楽しめる
——「ニュース部」ではどのような活動をするのですか?
今は2つの活動があります。
1つは、NewsPicks上の専用空間「ニュース部」で、日々、ゆるやかにニュースを共有しています。もう1つは、月1〜2回オンラインで集ってニュースで対話をしています。オンラインでの集いこそが「ニュース部」としての大切な活動で、日常のNewsPicks上でのニュースの共有は、集いがあるからこそ機能するような感じです。
オンラインで集った際には、まず「10分ニュース」の取り組みをしています。前半の5分でそれぞれ手元でニュースに触れたあと、後半の5分でオンライン上の小部屋に分かれてニュースで対話するものです。
「ニュース部」の真髄は、この小部屋での対話だと思っています。「10分ニュース」をする場合、それぞれが選んだニュースを交換して対話をします。小部屋に分かれた直後、最初は、それぞれが気になったニュースを共有するのですが、その後の展開はいろいろとあるようです。
「ニュース部」が始まった当初は、ニュースの共有はそこそこに、例えばどんなところに住んでいるのかとか、学校はどんな感じなのかとか、さらには、学校は何時に始まるのか、どんな部活があるのかなどなど、とにかく互いのことを知るような会話が多かったです。
もちろん、そういう話をしてねと言ったわけではないですし、なんなら、一応ニュースを持ち寄って対話しようねと話している時間だったりもしたのですが、結果的にそうなりました。でも自然なことだと思いますし、そうなることは必然だなと思っています。
そして、私たちにとってはこれもニュースですし、むしろこれこそがニュースなんです。
——確かに、ニュースで話す前に、まずはお互いのことを知るところからですよね。
そうですね。「ニュースで話してね」とは言っていますが、実際にどんな場になるのかは参加してくれている皆に任せています。
先日は、ある生徒が選んだニュースが「大学」に関するものだったことから、いろいろと話が進むうちに、「良い大学って何だろう?」という話になったと聞きました。
他にも、互いのことを知る対話になることもあれば、ニュースを起点にした対話になることもあるようです。そのときどき、その時間、その場に集まった人で場ができる感じです。
——澤さんは「ニュース部」の場づくりもされているそうですね。澤さんにとっては、「ニュース部」はどのような場ですか?
「ニュース部」はとても不思議な場です。
ニュース部の冒頭では毎回、「出会いはニュースだよ」と伝えているんです。ある研究では、人間が記憶できる顔の数は150人程度と言われていますが、ニュース部では、日常を一緒に過ごしているわけではない人が全国から集まり、語り合う。
先ほど「10分ニュース」の取り組みをしていると話しましたが、参加者の日常が違うから、興味関心も見つけてくるニュースもそれぞれなんです。それでも、例えば山形新幹線の車体の色が紫になったというニュースを入り口に、気づけば紫式部の紫はどんな色なの?という記事とリンクし、分野や時代を軽やかに超えた対話を続け、楽しんでいたりする。
参加している生徒たちの柔軟性と創造性には驚くばかりです。
——場づくりをされる際、どのようなことに気を配っていますか?
2つあります。1つ目は、参加した誰にとっても馴染みやすい、柔らかい場であること。
「ニュースくん」という同級生がもしいるとしたら、とてもお堅い印象があると思うんですよね。近づいて触れてみれば、実は堅さは一つの個性に過ぎないことが分かるけれど、残念ながら、現状は近づきがたいものになってしまっている。
私にとってニュースは、暮らしに根ざした、とても日常的なものであり、生活圏内のものなんです。だから、参加した生徒たちにもそう思ってもらえるよう工夫しています。
2つ目は、私も一人の参加者であるという意識でいること。生徒たちの着眼点は純粋におもしろいんです。選んでくるニュースもそうだし、それを選んだ理由やそこからの話の展開も実におもしろい。一人の参加者として、一緒に驚き、一緒におもしろがりながら、一期一会の出会いを楽しむようにしています。
「ニュース部」という場のホストではありますが、参加するのが毎回とても楽しみです。
地域・校種・学校を越えて認め合う
——「ニュース部」で、これまで特に印象に残っていることはどんなことですか?
人によってスイッチが入る瞬間が違うことです。
「あれ、今日は静かだな」と思っていた生徒が、あるニュースの話題になったとたん、人が変わったようにテンションが変わり、早口になる瞬間を何度も見てきました。そうかと思えば、普段は明るい生徒が、ある社会課題においては一転してシリアスになり、真剣に語っている姿も印象的でした。
全てがその子たちの新しい一面とは思いませんが、普段とは違う一面をそのまま出すことができるのも「ニュース部」が場として大切にしたい価値なんだと気づかせてもらいました。NewsPicks上の専用空間でも、地域や学校の違う生徒がお互いの意見を尊重し、認め合うシーンもあり、こちらもとても印象的でした。
——最後に、今後どのような展開を考えているか教えてください。
こんな風にしていくという具体的なものはないのですが、少なくとも、これまで出会ってきた生徒のように、いろいろな学校でニュースにたくさん触れている生徒、ニュースで同世代と語り合いたいと思っている生徒、そこまでではなくても、なんとなくでもニュースのことで話したいと思っている生徒、そんな人はきっと日本中のそれぞれの学校にいるのではないかと思っています。まずは、そんな生徒さんたちに出会いたいです。
そして、「ニュース部」に参加することは必須ではないという大前提で、ニュースを素材に対話できる場があることを知っていただけるとうれしいです。そして、欲を言えば、「ニュース部」に参加してくれるとなおうれしいなと思います。
「ニュース部」に参加している生徒の声
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<文・写真:NewsPicks Education/編集:先生の学校編集部>