生徒の非認知能力や成長は、可視化・定量化できる!探究の評価とキャリア教育に役立つ評価ツール「Ai GROW」をご存知ですか? [PR]
生成AIをはじめとするテクノロジーの進化がもはや人間の能力を超える存在に進化しつつあるとささやかれる今、これからの社会を生きる子どもたちに重要なのは、自分と向き合う力や他者と関わる力、課題に向き合う力などの非認知能力だろう。
これらは開発できる能力であり、定量的に可視化することで成長を促せると考えて開発された評価ツールが、Institution for a Global Society株式会社が提供する「Ai GROW(アイ・グロー)」だ。
特に探究学習の現場でどのように活用できるのか。「Ai GROW」を導入している佐賀県の東明館中学校・高等学校で探究コースを創設し、現在は広報部長と探究ハウス長を務める山元祐輝さんに話を聞いた。
探究の教育効果を客観的に把握できるツール
ーー探究コースは、どのようなコースなのでしょうか?
本校の探究コースは、「やりたいことを形にすることができる人を育てたい」というコンセプトの下に立ち上げたコースです。
変化が激しく、人生100年ともいわれるこの時代を生きていくためには、定期試験などで評価する学力よりも、他者と共創する力や知識を活用して新たな価値を創造する力、知的好奇心や当事者意識といった、いわゆる非認知能力がますます必要になってくるでしょう。
本校の探究コースは、そういった力を育むためのコースです。ほぼ全ての科目で対話型のPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)を行っています。
ーー「Ai GROW」導入の経緯についてうかがえますか?
探究コースを立ち上げてから最初の1年間は手探りでした。タイプも考え方も異なる生徒が集まる中、協働ではお互いを理解するよりも意見のぶつけ合いになってしまうこともありました。
また、学力テストやアンケートでは測ることが難しい「探究コースで伸びた力」をどう評価するかということも大きな悩みでした。そんな中で「Ai GROW」を知り、試しに受検してみました。
本校の探究コースで伸ばしたいと考えていた非認知能力が可視化できることはもちろん、協働を進める上で周りの人から見た自分を知ることの重要性を生徒自らが感じて導入を希望したため、2021年度から導入しました。
ーー実際に使ってみて、「Ai GROW」のどのようなところに魅力を感じていますか?
気質診断と自己評価、そして相互評価によって生徒の特性を客観的に把握でき、生徒と教員がそれを共有して強みと課題を理解し合えること。
特に、自分が認識する自分と他者に映る自分の姿との差に気づけるところに魅力を感じています。さらに、年間何度でも受検可能なので、成長を継続的に把握できるところも大きなポイントの一つですね。
また、次第に生徒たちが結果を自然と共有し合うようになり、お互いに対する理解が深まったことで、クラスのコミュニケーションや協働が円滑になるという効果もありました。「Ai GROW」のおかげで、それまで抱えていた探究コースの課題はほぼ解決することができました。
探究コースでの学びを進路へつなげる
ーー具体的にどのように「Ai GROW」を使っているのか教えてください。
「Ai GROW」は年間何度でも受検でき、その結果を簡単に比較・分析できるようになっています。教員は管理画面からそれぞれの生徒の強みや成長を確認し、生徒への声かけやアドバイスに活用しています。結果を生徒と一緒に確認し、次の目標や取り組みを一緒に考えたりもしています。
また、本校でも近年拡大する総合型選抜入試を目指す生徒の割合が増えています。「Ai GROW」で早い段階から自分の強みなどを把握し、それに基づいた深い自己分析を行えることは、総合型選抜の準備においても非常に有効だと感じています。
「自分の強みは、どのような経験により培われたのだろう?」「今回この力が伸びたのはなぜだろう?」と振り返ることで、強みを経験とつなげて具体的に語ることができるようになります。実際に、「Ai GROW」を準備に最大限活用し、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにAO入試で合格した生徒もいました。
ーー先生方は、「Ai GROW」の結果を探究学習の評価にどのように生かしているのでしょうか?
現在は探究コースにおける評価そのものには組み込んでいませんが、探究コースにおける学びを生徒自身と共に把握し、成長に向き合いながら次の目標を定めるために活用しています。今後は、多面的な評価を実現するための一つの要素として評価に組み込むことも検討していきたいと思っています。
ーー最後に、「Ai GROW」に興味をもたれた方々へメッセージをお願いします。
探究コースでの学びが生徒たちのどのような力を伸ばすことにつながるのかを客観的データによって知ることができるのは、学校としてすごく意味があることです。
探究学習の評価において大事なことは、教員の主観だけで評価を行うのではなく、客観的評価を実現することだと考えています。だからこそ、生徒自身も納得し、成長を確認しながら目標に向かって頑張ることができる。教員に求められるのは、そのサポートです。
そしてそれらの学びは、総合型選抜入試や、その先の生徒の生きる力へとつながっていくのだと思います。だからこそ、偏差値では表せない非認知能力の成長を、客観性の高いデータで把握できる「Ai GROW」は、生徒にとっても教員にとっても非常に有用なツールだと感じます。
これから主体的・対話的で深い学びを実践したいと考えている学校や先生方にはとてもおすすめしたいですね。
「Ai GROW」を最大限に活用し、AO入試で慶應義塾大学に合格した卒業生インタビュー
探究コースの卒業生で、「Ai GROW」を使った自己分析で慶應義塾大学 環境情報学部(以下、SFC)に、AO入試で合格した安平光さんにも話を聞きました。
全てがプロジェクト・ベースで、仲間と協働しながら進めていく探究コースでの学びは、初めの頃は戸惑いや衝突もありました。しかし、「Ai GROW」によって、僕や仲間たちそれぞれの強み・弱みややりたいことが可視化され始めたことで、プロジェクトに向かう姿勢や意識が変わっていきました。
相互評価で周りから見る自分の姿を知ったり、定期的な受検で変化を把握できたりすることも励みになりました。「Ai GROW」は、探究コースでの学びをより深めていく上で欠かせないものだったと思います。
SFCのAO入試の自由記述では、「Ai GROW」で可視化された成長も踏まえながら探究コースでの学びを時系列に整理しました。「Ai GROW」で自分の強みや成長を把握し、さまざまな力を表す言葉を知っていることで、悩みながらも自分の思いと魅力を伝える書類を準備できたと思っています。後輩にAO入試を受ける人がいたら、「Ai GROW」の結果を最大限活用した方がいいとアドバイスします。
現在は、SFCに通いながら声優活動もしていて、将来的には障がいやコンプレックスを抱えた人でも活躍できる、多様性のある声優コミュニティを作りたいと思っています。僕は大学で学ぶにしても、その先の未来を生きるにしても、自分という存在を認識し続けることが大切だと考えています。自分を理解することで、何を成し遂げたいのか、何に貢献したいのか、どう生きていきたいのかが明確になり、それに沿った学びを追求し続けることができるからです。
その認識を導き出してくれた「Ai GROW」は、僕にとって大きな存在でした。
▼「Ai GROW」の詳細・お問い合わせはこちら
https://www.aigrow.jp/
▼「Ai GROW」をはじめとするIGSのサービスの活用事例もぜひご覧ください
https://blog.aigrow.jp/case
<取材・文:先生の学校編集部/写真:菅 祐介>