高校生にも先生方にも知ってほしい、お金や投資のこと。楽しく学べるデジタル学習マンガで、一緒に学びませんか? [PR]
成年年齢の引き下げや、高校での資産形成に関する内容の拡充など、教育現場では金融経済教育への注目が高まっている。
しかし、金融経済教育とは具体的にどのようなものなのか、どうやって教えたらいいものなのか、悩まれている先生も多いのではないだろうか。
一般社団法人投資信託協会では、お金の扱い方について分かりやすく、楽しく学んでもらおうと、高校生向けのデジタル学習マンガを無償で提供している。その意図について、同協会会長の松谷博司さんと、デジタルマンガ制作の担当者に話を聞いた。
投資者の保護を図るとともに、投資信託及び投資法人の健全な発展に資することを目的として設立。投資信託等に対する正しい理解の醸成、NISA・つみたてNISA・確定拠出年金制度の周知等により、投資信託が自助努力による資産形成のための金融商品として自発的に選択されるよう、ホームページやSNS、各種刊行物の発行やオンラインセミナーなどを通して情報発信を行う。現在は金融経済教育コンテンツにも力を入れており、副教材として活用できるアニメ動画や投資の本質を伝えるメッセージ動画、デジタルブック等の制作、講師派遣等の取り組みも実施している。
人生を自分らしく生きるために、お金について正しく学ぼう
——お金との正しい付き合い方について、無料で学べる高校生向けのデジタル学習マンガを新たに制作されたと伺いました。
マンガ制作担当者:
はい。お金や投資について高校生に知っていただきたく、2023年1月から本会のホームページにて、無料でお読みいただけるマンガコンテンツを提供しております。
2022年4月から成年年齢が引き下げられ、クレジットカードを作るなど金融に関する手続きや契約を18歳の高校生から行えるようになりました。
それに伴い、お金に関するトラブルについても回避していく必要があります。また高校学習指導要領の改訂により、2022年4月から家庭科・公共科に金融経済教育の内容が拡充されています。
こうした変化をきっかけに、これからたくさんの経験をしていく高校生に、早い段階からお金の正しい扱い方を身につけていただきたく、デジタル学習マンガという形で自主学習コンテンツを制作しました。
——どんなところにこだわって制作されたのでしょうか?
マンガ制作担当者:
メインの読者である高校生の皆さんに、お金の扱い方について自分ごと化して考えてもらえるように、ストーリー設定を工夫しました。
お金に対して無頓着な男子高校生が、未来からやってきた飼い猫と学ぶうちにお金の使い方について考えるようになり、さまざまな経験を通してお金に対する知識や判断力を身につけていく成長物語となっています。
高校生の日常を想定した描写にすることで、気軽に読み進めながらも、お金に関する知識がしっかり身につく内容になっています。難しい言葉も分かりやすい表現に噛み砕いているので、先生方にも良さを感じていただき、授業でご活用いただけたらうれしく思います。
——なぜ今、子どもたちに金融経済教育が必要なのでしょうか?
松谷会長:
国語や算数・数学、英語などと同じように、子どもたちが将来にわたって「自分の人生を自分らしく生きる」ために、私たちはお金に関する基礎的な知識や本質的な考え方を学ぶことが必要だと考えています。
お金は単なる「道具」です。 お金があれば幸せになれるわけでは決してありません。ですが、お金の扱い方をよく知らずにいると、お金に振り回されて本当に自分がやりたいことを諦めたり、お金のためだけにやりたくないことを続けることにもなります。
お金という「道具の扱い方」がわかってくれば、「自分の意思で主体的に物事を決めること」ができるようになります。私たちはこのデジタル学習マンガも含めていろいろなコンテンツを制作することで、「お金が大事」なのではなくて、「お金の扱い方を知ることが大事」なのだということを子どもたちにお伝えしたいのです。
——子どもたちに伝えるためにも、まずは私たち大人が正しい知識を身につける必要がありますね。
松谷会長:
その通りです。ここでは、まず先生自身がお金に振り回されずに、楽しく生きていくために、お金に関する大切な話を3つお伝えしたいと思います。先生方自身がお金に振り回されずに生き生きと主体的な人生を送ることが、子どもたちへの何よりの教育だと考えるからです。
先生方に知ってほしい、お金に関する大切な3つの話
1. お金を見える化(可視化)するということ
先生は、これからどんな人生を送っていきたいとお考えでしょうか?
学校の先生という仕事は、未来を創る子どもたちを育てる素晴らしい職業だと思います。ただ、先生は他にも人生で叶えたい夢をお持ちかもしれません。家族との生活も大切です。
自己研鑽のための自分への投資にお金をどう使うか、生活資金はどの程度必要なのか、何かあったときのための保険はどうすべきかなど、お金をどう扱うかは、すべて自らがどういう人生を送りたいかという、先生自身の「ライフプランを考える」ことにつながります。
自分が納めている税金は何%か?
社会保険料はいくら支払っているのか?
日本の年金の仕組みはどうなっていて、将来自分にはどのくらいの公的年金が支給されるのか?
子どもの学費や親の介護費用にはいくらかかるのか?
など、おおよその額をご存知でしょうか?
それらが「見える化」できると将来への不安が少しでも消えて、やりたいことにお金も使えて、今を精一杯生きることに繋がります。
2.投資を通じて全員参加型で暮らしやすい社会を創っていくということ
先生は“投資”に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
日本社会には、投資は「金儲け」「虚業」という誤解や誹りが広く薄く沈殿しています。これは、本来表裏一体である投資と実体経済が、金融テクノロジーの進化とともに、いつの間にかかけ離れたものになってしまったことが一因です。
ですが、そもそも“投資”とは、“本来あるべき金融の仕組み”そのものです。自分事として捉えるなら、自分の未来への“備え”と、社会の未来への“期待” を結び付けるために、社会の一員として自らが参加して、暮らしやすい社会を自分たちで創っていくための手段が“投資”なのです。
私たち投資信託協会では、投資は選挙の一票と同じだと考えて「自分で創る、自分の社会。18歳になったら1万円」ということを皆様にお伝えしています。
一人ひとりの投資は少額でも、それが集まって多額の資金となれば、社会や企業に対して影響力を持つことになります。国民一人ひとりが企業の“部分的”オーナーとして重要な利害関係者となり、企業にイノベーションを促し、世界経済の持続的成長をもたらします。
そう考えて“投資”を行うことで、多くの人々が自信と期待を持ち続けながら、結果として長期での資産形成に繋がり、未来への“備え”も進みます。
投資をするということはどういうことか?
これについて、まずは先生方にご理解いただいた上で子どもたちに伝えることができれば、将来、彼らが社会に出たときに主体的に社会に関わっていこうとする有意な人材が育ってくることも期待できます。
また「短期間で大儲けできる」といった詐欺のような話や投機的な誘惑にも近づけないで済みます。
3.未来への期待を持って、社会の課題を解決していこうとすること
先生方は、子どもたちが育っていく「これからの世界」はどうなっていくと思われますか?
地球温暖化、異常気象による被害は世界中で増えています。ウクライナ問題では戦争で物事を解決しようとする人間の愚かさも露呈しました。経済や社会についての暗いニュースに目が向きがちですが、ここ10年から20年の間に限って見ても、いろいろなサービスが生まれ、格段の成長があったことも確かです。
世界の食糧事情は少しづつ改善し、WHOのデータによれば、「5歳未満の発育不全の子供の割合」はこの20年ほどで半減しています。医療も格段に進歩を遂げ、ユニセフによると、世界で15歳未満で亡くなる子どもの数は、1990年から56%削減され、2018年には620万人となったとあります。
最近で言えば、オンラインでの授業が可能になり、当初はご苦労されたと思います。ですが、もしオンライン会議システムがなかったら、もっと子どもたちの授業は遅れていたのではないでしょうか。
課題は常に存在します。すべてが解決することもないし、新しい課題も出てきます。それでも、人間はイノベーションを起こし、課題を解決して世界は成長してきました。投資という行為を通じて、未来を支える子どもたちに「確かに世の中はいろいろ難しい問題を抱えているし、納得いかないことも多い。
でも、それを他人のせいにするのではなく、自分たちの意思次第で暮らしやすい社会にしていくこともできるんだ」と、未来志向の考え方を伝えていただきたいと願っています。
当協会が提供するデジタル学習マンガをはじめとする各種コンテンツが、先生方のお役に立てれば幸いです。そしてぜひ、先生ご自身も、お金や投資について学びを深めていただけたらと思います。
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マンガで身につける「お金との付き合い方」はこちらからお読みいただけます。
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「学校で学ぶ資産形成」もぜひご一読ください。
〈取材・文=岩田 龍明/写真=川池 優大〉