1. TOPページ
  2. 読む
  3. 【働き方ハックvol.7】成長の方向性を知るには?

【働き方ハックvol.7】成長の方向性を知るには?

【働き方ハックvol.7】成長の方向性を知るには?

先生の「働き方」が社会問題となっています。

国をあげて先生の働き方の見直しが検討され実行もされる中、個人でできる働き方改革に取り組まれている先生も多くいらっしゃいます。

今回は、大阪夕陽丘学園高等学校で国語科教員をされている管谷 雅紀さんに話を聞きました。

写真:管谷 雅紀(すがや まさき)さん
管谷 雅紀(すがや まさき)さん
大阪夕陽丘学園高等学校 国語科教諭

大学卒業後、奈良県の公立高校で教諭として勤務。その後、学習塾にて営業、授業などの業務を主に担当。現在は大阪夕陽丘学園高校にて国語や総合的な探究の時間の授業を担当している。「おもしろそうと感じたことは試しにやってみる」がモットーで、eスポーツに真剣に打ち込んだり、大阪の先生が集まるコミュニティを仲間と運営したりしている。好きな偉人は夏目漱石。

教師という仕事の大変なところは、「良いフィードバックがもらえない」というところだと思います。

一般企業と違って教員の仕事は評価がしにくく、結果として「自分は何を改善すべきなんだろう?」「自分の強みってどこなんだろう?」ということを明確にできないまま、働いている先生も多いのではないかと感じています。

全てのことを良くしようとしても精神的に疲れてしまいますし、何より忙しくてそんな時間は取れない。だから、少しでも良いフィードバックをもらって自分が何をしたいのかをはっきりさせて仕事に取り組むようにしています。

そうすることで「この部分は今は頑張らないでおこう」「ここはもう少し粘って考えよう」とメリハリをつけて働けると思います。

(1)相手の好きなタイミングで授業を見に来てもらう

私は授業を見に来てもらうときに「〇月〇日の何時間目の…」と決めてしまうのではなく「好きなタイミングで来て」と言うようにしています。どの先生も気を遣って時間を決めてくれるのですが、本音を言えばいきなり来てもらえた方がありがたい。

これは授業に自信があるからではなく、ダメなところを指摘してもらう方が効率的に授業を改善できるからです。誰かが見に来るとなると、やはり良い授業をしようと張り切ってしまうものです。

自分が無意識のうちに避けていることを指摘してもらったときには、成長の方向性を示してもらったような気持ちになって充実感が湧いてきます。

(2)生徒に悩みを打ち明ける

私は生徒に「どうしたら良くなるか分からへんのよなぁ…」と相談することがあります。

生徒の様子や自分との関係性に注意しつつ話しますが、だいたいどの生徒も「私ならこんな風にする」と普段思っていることを口にしてくれます。

昨年度、2年生のある生徒に「先生の言っていることは間違ってないけど、授業でそんな風に言われたら難しく感じる人もいるんじゃないかなぁ」と何気なく言われ、それからコーチングについて学び始めました。

発問のスキルをもっと磨けば授業が良くなるのではないかとふと思ったからです。「コーチングに興味はあるけど、忙しいし様子見るか…」と、それまでは思っていましたが、ここは少し頑張りたいなと思っています。

自分に対して適切に評価が返ってくる、ということは成長の方向性が明確になるということだと思います。自分は楽しく働くためにこんな工夫をしています。ぜひ何かのお役に立てば幸いです。